多頭飼いの注意点:・・・。先住犬の性格と相性
先住犬の性格と相性:・・・・・・。多頭飼いの注意点
犬との暮らしは楽しいものです。もっとたくさんの犬を飼いたい」と多頭飼いを考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、多頭飼いには注意点もあります。先住犬と新しい犬。これらの点についてお話ししましょう。
多頭飼いに適した住環境か?
犬をもう1匹増やすと、飼育スペース、食費や医療費などの飼育コスト、世話にかかる時間……と、犬の世話にかかる時間は倍増します。
スペース、経済力、犬の世話にかける時間、家族のサポートなど、生活環境やライフスタイルを見直してみましょう。
ひとつでも問題があれば、犬を複数飼う必要はない。それよりも、先の子たちが幸せになれるかどうかが重要です。我慢したいと思うかもしれませんが、ある意味それは愛犬への愛情でもあるのですから我慢しましょう。
先住犬の健康状態や年齢は?
一番大切なのは先住犬です。先住犬が2番目の犬を嫌えば、同居はうまくいかない。
まず考えるべきことのひとつは、先住犬の年齢と健康状態です。先住犬が若くて健康で、新しい犬をすぐに受け入れてくれる場合は、ストレスなく多頭飼いを楽しめるかもしれませんが、先住犬がシニア犬の場合は、新しい犬の存在がストレスになるかもしれません。先住犬が病気であればストレスは倍増するので、年齢や健康状態も考慮しましょう。
一方、シニア犬の中には、新しい子犬に元気をもらってしまうほど元気な子もいます。ですから、先住犬がシニアだからといって、多頭飼いができないわけではありません。要するにケースバイケースなのです。
先住犬の性格は?
次に考えなければならないのは、先住犬の性格です。
1.攻撃的な犬は、2匹目の犬を受け入れるのに苦労するでしょう。一緒に暮らしていてもケンカが多く、場合によっては先住犬の影響を受けて2頭目が攻撃的になることもあります。
2.好奇心旺盛で他の犬とよく遊ぶ犬は、一般的に多頭飼いに向いている。
3.穏やかでマイペースな犬は、通常、新参者を受け入れやすいが、不快な行動を我慢することもあり、場合によってはストレスにつながるかもしれない。
4.やんちゃで元気な犬は、新しい犬をすんなり受け入れるかもしれないが、2頭目がシャイなタイプだと、1頭目よりもストレスを感じるかもしれない。
5.飼い主にべったりで甘えん坊の子は、新しい犬に嫉妬し、場合によっては攻撃的になるかもしれない。
もちろん、性格が違うからこうなるという保証はありませんが、多頭飼いに向いている性格と向いていない性格があるのは2頭目にも同じことが言えます。
大きく5つに分けましたが、人間と同じように犬にも個性があります。自分の愛犬が多頭飼いに向いているかどうか、よく考えてみてください。
先住犬のしつけは?
犬は学習することができます。ですから、2番目の犬が先住犬を見て学び、あるいは影響を受けることはよくあることです。
基本的には、新しい犬をしつける必要があります。先住犬のしつけが悪いと、後住犬は先住犬の真似をして、悪い習慣を受け継いでしまいます。
トイレのしつけや無駄吠えのしつけだけでなく、先住犬をある程度しつけることも大切です。犬を5~6匹飼っている人がいますが、1匹が吠え始めると全員が吠え始めます、
場合によっては手に負えなくなることもある。小型犬でも、たくさん集まるとかなりうるさい。ご近所からの苦情を避けるためにも、先住犬のしつけの良し悪しを今一度確認することをお勧めする。
オスかメスか?
2匹目を飼うとき、オスかメスか迷うかもしれない。一番手間がかからないのはオスとメスを飼うことです。ただし、この場合は発情に対応する必要があります。子犬を望まない場合
子犬を望まない場合は、どちらか一方を避妊・去勢する必要があります。メス犬が発情し、同居しているオス犬が気が散って食事をとらない場合は、手術が必要になることもあります。
次にトラブルが少ないのは、メス犬同士のペアの場合です。オス犬同士の組み合わせは、将来的にオス犬としての争いを引き起こす可能性があります。注意しなければならないのは、性成熟は通常生後6ヶ月以降に達するということです。
ただし、オス犬同士でも仲良くできる場合があります。年齢差や性格、飼い主の対応次第です。
どのくらいの大きさにするべきか?
先住犬と後住犬の大きさを考慮する必要があります。大きさにあまり差がなければ問題は少ないでしょう、
ただし、大型犬と小型犬をペアで飼う場合は、小型犬が押しつぶされたり、ケガをしたりしないように注意が必要です。
特に、先住犬が大型犬で後住犬が小型犬の場合、先住犬が後住犬を受け入れず攻撃的になると、大怪我につながりかねない。
すでに多頭飼いをしている人の話を聞くと、1頭目が小型犬で2頭目が大型犬のケースは、わりとうまくいっているようだ。
犬同士の仲は?
犬同士の相性を事前に確認できればベストです。相性の悪い犬同士が一緒に暮らすと、ケンカして離れ離れになってしまったり、どちらかが大きなストレスを受けて病気や精神的ダメージを受けてしまうこともあります。
多頭飼いをする前に、1頭目と2頭目を何度か引き合わせ、一緒に遊ばせて相性を確かめる人もいます。そのような努力をして損はありません。
将来のシニア期を考える
最後に付け加えておきたいのは、近年犬の寿命が延び、老犬介護の話題が取り上げられることが多くなりました。
また、犬を2頭だけでなく、5頭、6頭……と多頭飼いする家庭も増えている。多頭飼いの家庭も増えている。子供の年齢が近ければ、将来、全員が同じ時期に老齢期を迎えることになる。
場合によっては飼い犬全員が老老介護になる可能性を認識し、備えておくことが大切です。
犬との生活は楽しいことばかりではなく、最後には老犬の介護に明け暮れることになるかもしれません。犬が欲しいからといって安易に考えず、将来のことをよく考え、ある程度の覚悟を持って多頭飼いの生活を決めてください。
災害への備えはできていますか?
もうひとつ。近年、大きな災害が相次ぎ、ペット対策の重要性が叫ばれています。災害時にすべてのペットに責任を持てるのか、どのように対処するのか、その能力はあるのか、などを考えておく必要があります。
以上の点を確認し、ペットを多頭飼いすることを決めたら、以下の点も検討しましょう。
それぞれの子に安全な生活空間を確保する。
新しい子が来た場合、まずはその子を落ち着かせ、環境に慣れさせることが大切ですが、先住犬にとってはストレスになるかもしれません。どちらの子も安全で快適に過ごせるように、最初のうちは生活スペースを別々にするのがベストです。
数日間別々の部屋で過ごさせて徐々に慣れさせてもいいですし、サークルで区切ってお互いの姿が見えるようにしてもいいでしょう。いずれの場合も、2匹が安心して休める場所を確保してください。
多頭飼いの場合は、先住犬の面倒をよく見てあげましょう。
多頭飼いの場合、先住犬のことを第一に考えることが大切です。
先住犬の世話をおろそかにしたり、悪さをしたときに叱ってばかりいると、先住犬がイライラして新しい犬に嫉妬し、新しい犬とケンカを始めるかもしれません。新しい犬にも先住犬と同じように接しましょう。
先住犬にフードを与え、新しい犬をまず褒める。食べ物は問題を引き起こす可能性があるため、犬に食べ物を与える順番に関するルールを確立することをお勧めします。
犬同士の関係は犬自身が築くものである。仲良くなれるかな」「ケンカしないかな」と警戒しすぎるのはよくない。適度な距離を保ち、見守ってあげましょう。
多頭飼いは楽しいものですが、油断は禁物です。
多頭飼いをしている人は一様に「多頭飼いは楽しい」と言います。多頭飼いの魅力のひとつは、犬によって性格が違うので、それぞれの良さを楽しめること。また、犬はもともと群れで行動する動物なので、より自然に接することができる仲間がいるのもいい。
そして、留守番のときです。犬を一匹で留守番させることはできませんが、犬が一緒に暮らしていると飼い主は少し安心するようです。
実際、1頭だけでは落ち着いて留守番できなかった犬が、同居犬がいることで落ち着いて留守番できるようになったというケースもある。
このように、多頭飼いによって得られるものは大きいが、同時にそれぞれの犬への配慮も必要である。
例えば、病気になったら?怪我をしたら?病気やケガをしたらどうするのか……など、将来起こりうることをあらかじめ想像し、必要であればペット保険に加入するなどして、多頭飼いの生活を楽しみながら、ある程度の将来設計をしておくことをおすすめします。