愛犬がご飯を食べないときは?原因と家庭での対処法
愛犬が食べないときはどうしたらいい?
愛犬が食べない理由はひとつではありません。
犬に個性や表情があるように、犬種や年齢を問わず、食べ物に関しても個性があります。
犬が食べない理由として考えられるのは
・ドッグフードが変わった、または開封してから時間が経っているため、においが変わった。
・新しい食べ物や見慣れない食べ物を警戒している。
・もともと食べることにあまり興味がなく、食べる準備ができていない。
・一度に食べる量が多く、食欲がない。
・天候や季節の変わり目で体が疲れている。
・病気やケガで食欲がない、または食べたがらない。
・引っ越しや環境の変化、ストレスなどで食欲がない。
など、複数のことが関係しています。 犬の体調だけでなく、生活環境・食事環境全体を見て対処することが大切です。
犬の食事環境で見直すべき4つのポイント
犬が食べない・少食の場合、犬の体調を観察するだけでなく、食事環境を見直すことも大切です。
1:犬が1日2回食べるなら、1回にしてみる。
食べる回数を減らすと、空腹度が増すので食べる回数が増えます。無理に口を開けさせて食べさせると、食べること自体に恐怖や不快感を感じることがあります。
食べない場合は、無理に食べさせずに回数を減らしてもよい。
ただし、一度に食べる量を急に増やすと、胃腸障害を起こすことがあります。
2: 別の食事を試してみる
現在食べているフードのにおいや食感が気に入らなかったり、フードの形状が食べにくかったりする場合は、別の種類のフードに変えてみるのも解決策のひとつです。
3:フードを急に変えない。
急にフードを変えると、犬によっては見慣れない食材や匂いの変化を警戒して、フードを食べないことがあります。犬が新しいタイプのフードを食べない場合は、現在のフードと新しいフードを混ぜて、7~10日かけて徐々に新しいフードに移行させてみましょう。
4:フードを食べる場所を変える。
テレビやスピーカーの近くを嫌がったり、ケージやクレートの中で明るい場所よりも静かで薄暗い場所を好むなど、犬によって好みが異なる場合があります。
環境が犬の好みに影響している可能性がある場合は、食事をする部屋を変えたり、室温や明るさを調整したりすることを検討してください。
犬が食べない場合にすぐにできる対策は、フードの温度や香り、食感を変えることです。
食事の回数を変えたり、長期的にフードを切り替えたり、高い費用をかけたりすることが難しい場合は、フードの温度や香り、食感を変えることも選択肢のひとつです。
1:温度
犬は約40℃(104°F)の温度でフードを最も受け入れるという研究結果があります。常温のフードを受け付けないようであれば、ぬるま湯をかけたり、電子レンジや鍋で温めてみましょう。 ただし、体質によっては冷たいフードを好む犬もいます。温めたフードを食べない場合は、あらかじめ冷蔵庫で冷やしておくとよいでしょう。
2:香り
犬の食欲は主に香りに影響されます。フードを温めると香りがよくなって食べやすくなるかもしれませんが、温めなくても、かつお節やゴマ、ゆでた肉など、香りの強い食材を混ぜると食欲が刺激されます。
かつお節やゴマなどの乾物は日持ちするものが多く、茹で肉やゆで肉は冷凍保存で1週間は持つので、食べムラが気になる場合は、これらの食材をストックしておくと安心です。
3:舌で味わう
なめらかな食感の脂肪(油)を加えたり、片栗粉や葛粉でとろみをつけたり、水でふやかして食感を変えたりすると食べやすくなることがあります。ただし、脂肪分の多い食事を続けると肥満になりやすいので、ご飯の総量を減らす、食べないときだけ食べるなどの調整が必要です。ただし、獣医師から脂肪を控えるように指示されている場合は、他の方法を試してみましょう。
また、水溶き片栗粉や葛粉でとろみをつける場合は、とろみをつけた水を人肌以下に冷ましてから与えてください。
何日食べさせたら危険かという基準はありません!経験則はない。
犬はもともと群れで狩りをしていたため、数日間獲物が獲れないと食事ができなくなることもあったといわれている。
しかし、食欲不振の原因が体調不良や病気、ケガである可能性もある。犬はある程度の痛みや不快感には耐えられるので、健康そうに見えても自己判断せず、動物病院に相談しましょう。
犬が食べない理由と家庭でできること まとめ
・犬が食欲不振になる原因は、性格、フードの種類、環境、病気など様々です。
・食事の回数やフードの種類を変えてみて様子を見ましょう。
・フードの温度や香り、食感を変えてみる。
・自己判断せず、動物病院に相談しましょう。