リンゴは犬に食べさせられるか?
普段人間が食べているりんごは犬さんも食べれるか気になるよね~
りんごは食べれるんだけど注意点がいくつかあるんだって!
リンゴは犬に与えてもよい食品のひとつです。りんごに含まれる栄養素やその働き、犬の病気や薬、アレルギーとの関係など、具体的な情報をお伝えします。
リンゴは犬に与えても安全です!種は必ず取り除いてください!
リンゴは犬に与えても安全な果物です。皮ごと生で与えることができますが、シアン化合物という有毒成分が含まれているので、種、茎、葉は必ず取り除いてください。
リンゴにはポリフェノールが含まれており、抗酸化作用などがあります。
また、600wの電子レンジで1分加熱したり、沸騰したお湯の中で茹でた後2分加熱しても、ポリフェノールの量はあまり減らないという報告もあります。硬いものを噛むのが苦手な犬に与える場合は、加熱して柔らかくしてから与えるのもおすすめです。
リンゴの栽培に使われる農薬は、皮や果肉に多少含まれているが、水道水で2~3分洗うと農薬の一部が減るという実験結果もあり、皮むきでも農薬が減るという情報もある。また、皮の表面の少し粘り気のあるものはワックスではなく、リンゴから染み出た不飽和脂肪酸の一種であるという説もある。
リンゴは皮ごと食べた方がいいのか、皮ごと食べた方がいいのかは一概には言えないが、皮にも栄養が含まれているので、皮ごと食べさせるのであれば、低農薬か無農薬のリンゴを選んだ方がいいだろう。
りんごの断面は空気に触れると酸化して茶色く変色するので、犬に与える直前にカットするようにしましょう。
りんごに含まれる成分は、ダイエットや抗アレルギーに役立ちます。
りんごに含まれる4つの特徴的な栄養素とその働きをご紹介します。
1:減量サポート
りんごに含まれるポリフェノールの一種であるプロシアニジンは、内臓に蓄積した脂肪を減らし、脂肪の吸収を抑えるという実験データがあります。食物繊維の一種であるアップルペクチンにも血糖値の上昇を抑える効果が期待できる。炭水化物も含むので、減量が目的の場合は食べ過ぎに注意。
2:抗炎症・抗酸化作用が期待できる
実験データもありますが、りんごに含まれるプロシアニジンには、アレルギー反応を抑えたり、抗酸化作用があることもわかっています。品種によって差はあるが、リンゴの皮には果肉の1.2~3.3倍の抗酸化物質が含まれ、色が濃いほど栄養価が高いことが報告されている。
リンゴの皮に含まれる抗酸化物質も皮の色によって異なる。
赤い皮には目の疲れを取るアントシアニン、緑の皮には血流を良くするクロロフィル、黄色い皮には皮膚や粘膜の健康維持を助けるカロチンが含まれている。
緑や黄色の皮は、赤の皮に比べてやや硬いことが多いので、消化が気になる場合は無理に食べさせず、取り除くようにしましょう。
3:がん細胞抑制効果
リンゴに含まれる食物繊維「アップルペクチン」には、他のペクチンに比べて強いがん細胞抑制効果があることがラット実験で明らかになっている。また、リンゴペクチンから抽出したオリゴ糖は、他のオリゴ糖よりも活性酸素(※)を強く抑制することが明らかになっています。
*活性酸素: 本来は体に必要な物質だが、増えすぎると老化を促進する。激しい運動やストレス、食生活の乱れなどで増えると言われている。
4:胃腸の調子を整える
りんごに含まれるアップルペクチンには、排便回数を増やす作用があることが報告されている。また、リンゴペクチンに含まれるオリゴ糖は腸内の善玉菌を増やすと言われている。
リンゴとクエン酸の組み合わせもおすすめです。食べ物とアレルギーに注意
どんな食べ物にも良い面と悪い面があります。りんごを避けたほうがいい犬はいるのか、りんごと相性の悪い薬はあるのか、飼い主としては気になるところ。そこで、犬の食事や健康管理に関する講座も開催している獣医師の丸田かおり先生(アニマルライフパートナー代表)に聞いてみました。
りんごには健康に良い成分が多く含まれていますが、硬いので喉や食道に詰まることがあります。詰まり方によっては窒息する可能性もあるので、細かく刻むか、飼い主が一部を手に持って食べさせるようにする。
大きなリンゴを飲み込んでいるときに犬の様子がおかしい場合は、すぐに動物病院に連絡してください。窒息の可能性がある場合の対処法を教えてくれるかもしれません。
愛犬が誤ってリンゴの種や芯を飲み込んでしまった場合は、自己判断せずに動物病院に連絡しましょう。対応が早ければ吐かせることができるかもしれません。
リンゴに含まれるリンゴ酸は、クエン酸と一緒に摂取するとクエン酸リンゴ酸カルシウムになります。この成分はカルシウムの吸収を良くすると言われ、特定保健用食品に指定されています。
手作り食をよく食べる犬はカルシウムが不足しがちなので、同じくクエン酸を含む穀物酢(アルコール・調味料不使用)をリンゴに少量合わせて、手作り食のトッピングやおやつに利用するのがおすすめです。ヨモギ、ハシバミ、ハンノキ、ニンジンにアレルギーのある犬は、交差反応*を起こすことがあります。与えるときは少量ずつ与え、反応を観察すること。”
交差反応:アレルギー反応の対象となる食物や植物と類似または同一の分子構造を持つために、別の食物や植物に対してアレルギー反応を起こすこと。
犬におやつとして与える場合、1日に与えてもよいフードの量の目安
与えすぎに注意する。食物アレルギーは、どのような食物に対しても反応を起こす可能性がある。初めてフードを与えるときは、必ず少量ずつ与え、愛犬の様子に変化がないか様子を見ましょう。
愛犬にリンゴの加工品を与えるときは、原材料に注意しましょう。
リンゴの加工品やスナック菓子はたくさん出回っています。選び方を間違えなければ、犬に与えても安全なものと避けた方がいいものがあります。
りんごジュース
果汁100%で、砂糖を含まないリンゴジュースは、犬に与えても安全です。加工方法によっては、りんごジュースに含まれる栄養素が生のりんごに含まれる栄養素と異なる場合があります。犬は甘い味が好きなので、与えすぎに注意。数回舐めたり、水で薄めたりして量を調節しましょう。
リンゴ酢
リンゴだけで作られたリンゴ酢は、犬に与えても安全です。リンゴ酢に含まれるリンゴ酸やクエン酸には疲労回復効果は期待できないという実験報告がありますが、リンゴ酸自体は体内のエネルギー産生回路を構成する重要な成分です。
リンゴ酸の原液は刺激が強いので、手作り犬用おやつに少量混ぜるか、水で薄めて与える。酸っぱい味が苦手な犬もいるので、嫌がる場合は無理に与えないこと。
アップルチップ
原材料がリンゴだけなら、犬に与えても安全です。ただし、半生ドライフルーツのリンゴには砂糖や香料が使われているものが多いので、犬の健康のためにはおすすめできません。
アップルパイ
人間用に作られたアップルパイには、大量の砂糖と脂肪が含まれています。アップルパイの中には、アルコール、チョコレート、レーズンなど、犬の健康に有害な成分を含むものもあり、ドッグフードとしてはお勧めできません。
犬にリンゴを食べさせても安全か?
結論
犬にリンゴを食べさせても安全です!
種と莢は有毒なので取り除きましょう。
ダイエット効果や抗アレルギー効果が期待できる
大きなリンゴを丸呑みしないように注意
ヨモギ、ヘーゼル、ハンノキ、ニンジンにアレルギーのある犬は注意
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