犬の散歩で気をつけることは?頻度・時間・マナー
基本だからこそ大切!犬の散歩で気をつけたいこと
犬との暮らしを夢見るとき、楽しみのひとつが犬の散歩。犬のお散歩教室などを見ていると、子どもたちに人気なのは、犬をなでるだけでなく、世話や散歩をすること。大人も同じだろう。
なぜ散歩が必要なのか?
そもそも、犬にはなぜ散歩が必要なのか。その答えは、もし私たちが大人になって、人との接触も少なく運動もせず、ずっと部屋の中で暮らしていたらどうなるかを考えれば明らかだ。
犬だって、社会性を身につけ、心と体を健康に保つためには、適度な刺激と運動が必要なのだ。特に人間社会に組み込まれて生きている犬は、もはや何をするにも自由ではないので、飼い主が代わりにコントロールしなければならない。
散歩はアンチエイジング、病気予防、身体機能の回復、ストレス解消、問題行動の軽減にも効果的です。しつけやトレーニングの場でもある。ですから、犬にとってはとても大切なことなのです。
犬の散歩の頻度と時間は?
散歩の頻度や時間について悩む飼い主は多いが、これには大きく分けて2つの考え方があると言っていいと思う。
ひとつは、一定の頻度と時間を目標にすること。もうひとつは、犬の運動量は人間より絶対的に上であり、犬が満足するほどの運動を人間が本気で付き合うことは不可能である、というものである。したがって、何分、何回という問題ではなく、飼い主がどれだけ犬の散歩に時間を割くことができるかが重要なのである。
前者の例として、関節炎を患う老犬が多い日本の現状を踏まえ、犬の健康寿命を延ばすための予防として、若いうちから1日平均30分以上の散歩が望ましいと考える獣医師もいる。若い頃から1日平均30分以上の散歩を推奨する獣医師もいる。
これを数字で捉えると、1日1回30分程度、あるいは1日2回15分ずつ、少なくともそれくらい散歩させた方が健康的ということになる。
後者の例として、普段は仕事が忙しくて平日は散歩に連れて行けないから、休みの度に犬が喜びそうな場所に連れて行き、思いっきり遊んで、運動して、楽しんでいる飼い主がいる。それもひとつの生き方ではないだろうか。
どちらがいいということはなく、飼い主のライフスタイルや状況にもよる。でも基本的には、社会化や心身の健康のためにも、できるだけ外に連れ出してあげてほしい。ただ、天気が悪くて外に出られないこともあるでしょう。そのような場合は、捜索ゲームをしたり、室内で「スワレ」「フセ」「スタンド」を繰り返すだけでも軽い運動になる。
運動不足が問題行動の原因になっている場合もあることを付け加えておきたい。
散歩中のマナーとリードの扱い
散歩の際に気をつけたいことがあります。ウンチの後始末に加え、意外と忘れがちなのがオシッコの始末。持参したトイレシートの上でできれば理想的だが、他人の家の玄関先や塀の上、生け垣などでおしっこをするのは論外。安全な場所におしっこを誘導し、場所によっては持参した水で流してあげたい。また、寄生虫感染を防ぐため、子供が遊ぶ砂場や遊び場での排泄は避ける。
リードの取り扱いにも少し注意が必要かもしれない。人通りの多い場所や公道でリードを伸ばして使用することはお勧めできません。犬が苦手な人に圧迫感や恐怖感を与えたり、人の通行の妨げになったり、誤って道路に飛び出したりする危険がありますので、安全な環境で伸ばせるリードを使用してください。
また、狭い道ですれ違うときには、相手の間に入って追い越したり、道を譲ったりする気配りが必要な場合もある。
散歩中の犬はいろいろな人に見られています。飼い主がマナーを守ることが、犬のイメージアップにつながることは間違いありません。
愛犬が散歩中に動かなくなりました!どうしたらいいですか?
散歩中に歩きたがらない犬がいます。不安、恐怖(外が嫌い、慣れていない)、体の異常、疲れ、わがままなど、いくつかの理由が考えられます。
愛犬が外に慣れておらず、不安のために歩かない場合は、好きなおやつやおもちゃで気をそらし、1歩でも歩いたら褒めて、少しずつ距離を縮めていくとよいでしょう。まずは、犬が少し落ち着ける静かな環境から始めることをお勧めします。
環境だけでなく、これらの犬(子犬)はあなたの足の裏を触りたくて仕方がないのかもしれません。部屋のどこかにいろいろな素材を置いて、子犬のうちからその上で遊ばせて慣れさせておくのが理想的な方法です。
散歩中に犬が座って動かない場合は、体のどこかに痛み(関節炎など)があり、それ以上歩きたくないのかもしれません。筋骨格系に疾患のある犬は、行きは歩くが帰りは歩きたがらないことが多いので、心配な場合は普段の歩き方や座り方をチェックし、異常があれば動物病院で診察してもらいましょう。
単に「こっちへ行きたいから」「帰りたくないから」という理由でお座りをしている場合、このまま飼い主のそばでお座りを続けていると、犬は飼い主に支配されてしまいます。人間でも引っ張られると反射的に犬の反対側に引っ張るようになる。逆にリードを犬の背中や横に引っ張られると、犬は立ち上がることがある。
犬が「家に帰りたくない」と言うのは、おそらく外のほうが楽しいということだろう。家の中でもっと楽しいことがあるよ」と提案してみてはどうだろう。
散歩を義務だと思っていると、疲れてしまいます。愛犬と一緒に人生を楽しむ時間のように過ごせたらいいですね。